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中国、国内で弾道ミサイル発射 台湾包囲の演習で露軍艦と「連動」の可能性も 台湾当局者

産経ニュース 2024年10月17日 16時3分

【台北=西見由章】中国軍が14日に台湾周辺で実施した大規模軍事演習の期間中、国内で内陸部に向けて弾道ミサイル2発を発射していたことが分かった。台湾当局が周辺海域に設定する「接続水域」に、過去最多となる計25隻の中国軍艦や中国海警局の船が接近したことも判明した。台湾の当局者が17日までに明らかにした。

当局者は、軍事演習が1日で終了したことや、台湾周辺に向けてミサイルの発射が行われなかったことを理由に、限定的な演習だったとみるのは誤認だと指摘。中国が実際に武力侵攻する際は演習を装いながら奇襲するとみられる中、「(中国軍が)演習から実戦へ即座に移行する能力は次第に強化されている」との見方を示した。

また当局者は、14日に沖縄本島と宮古島の間を通過し東シナ海に向かったロシア海軍の駆逐艦2隻について、中国軍の演習と連動していた可能性を指摘。有事の際に「日本の介入を抑止」する動きのようだと分析した。

台湾の国防部(国防省に相当)によると、演習が行われた14日には台湾周辺で中国の軍用機延べ153機が確認され、うち延べ111機が台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線やその延長線を越えた。いずれも1日の確認数としては過去最多だった。

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