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中国がフィリピンに南シナ海・サビナ礁からの「即時退去」求める 北京で外務次官会談

産経ニュース 2024年9月12日 13時30分

【北京=三塚聖平】中国の陳暁東外務次官とフィリピンのラザロ外務次官が11日に北京で会談し、領有権を巡り対立している南シナ海問題について意見交換を行った。中国外務省の発表によると、中国側はフィリピンに対して南シナ海のサビナ礁から船舶を「直ちに退去」させるよう要求した。

サビナ礁では、フィリピン沿岸警備隊の巡視船と、中国海警局の船が衝突するなど領有権を巡る対立が激化している。中国側は会談で「自らの主権を揺るがずに守る」と強調した。

比側は、サビナ礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあり、中国船は違法に侵入していると非難している。

今回の会談では、外交ルートを通じて意思疎通を維持することで中比双方が一致した。

南シナ海情勢を巡っては、中国人民解放軍で南シナ海を管轄する南部戦区の呉亜男司令官と、米インド太平洋軍のパパロ司令官が今月10日に行ったオンライン会談でも協議している。米側によるとパパロ氏は、中国軍による南シナ海での「危険かつ強制的で、緊張を高める恐れがある戦術」を見直すよう要請した。

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