【北京=三塚聖平】中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は23日の記者会見で、江蘇省蘇州市で昨年6月に日本人母子らが切り付けられて死傷した事件で裁判所が中国人の男に死刑判決を言い渡したことについて、「中国の司法機関が法に照らして審理している」と述べるにとどめた。
毛氏は「中国側は、今まで通り在中外国人の安全を守る措置をとっていく」との考えを示した。
事件は昨年6月24日に発生した。女性と未就学児がバス停で日本人学校のスクールバスを待っていたところ、中国人の男に刃物で襲われて負傷した。男を阻止しようとしたバス案内係の中国人女性、胡友平さん=当時(54)=が刺されて死亡した。