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「意思疎通や協力を密接に」プーチン氏が中国首相と会談 中露の緊密協力を確認

産経ニュース 2024年8月22日 17時4分

【北京=三塚聖平】ロシアを訪問している中国の李強首相は21日、プーチン大統領とモスクワのクレムリンで会談した。中国外務省によると、プーチン氏は、中露やインドなど主要新興国や非欧米諸国でつくる「BRICS」などの多国間枠組みで「意思疎通や協力を密接」にすることを中国側に呼び掛けた。ロシアのウクライナ侵略などを巡り中露に圧力を強める米欧に対し、引き続き一致して対抗する姿勢を示した。

李氏は会談で、プーチン氏に対し「ロシア側とさらに多国間協調を強化したい」と述べた。そのうえで、ロシア側とともに「世界の多極化と経済のグローバル化を揺るがずに推し進め、自国の正当な権利と利益、国際関係の基本的な規範をよりよく守る」ことに意欲を示した。

また、李氏は中露関係の発展について「両国、両国民の根本的な利益に合致するだけでなく、地域や世界の平和、安定、発展にとっても有益だ」と主張した。習近平国家主席とプーチン氏との合意を基に、ロシアとともに「より多くの実務的な成果を収める」ことに意欲を示した。

プーチン氏は、今年で中露国交樹立75年を迎えることについて「両国関係の発展の歴史において記念すべき意義のある年になる」と強調した。

李氏は、20~23日の予定でロシアとベラルーシを訪問している。

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