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米中首脳会談へ地ならしも 米大統領補佐官が初訪中 中国外相「真に安定した発展を」

産経ニュース 2024年8月27日 20時27分

【北京=三塚聖平】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は27日、北京を訪問し、中国の王毅(おう・き)共産党政治局員兼外相と会談した。中国国営中央テレビ(電子版)によると、王氏は会談で米中関係について「障害を排除し、真に安定した、健全で持続可能な発展を期待する」と呼びかけた。

サリバン氏の訪中は2021年のバイデン米政権発足後初めてで、国家安全保障問題担当の米大統領補佐官が訪中するのは8年ぶりとなった。29日までの滞在中に米中両国の意思疎通の継続のほか、台湾や南シナ海、通商、ロシアによるウクライナ侵略などの問題について議論する。

バイデン大統領の任期中で最後になるとみられる習近平国家主席との首脳会談に向けた調整も行われる見通し。

中国メディアによると、サリバン氏は会談で、バイデン氏が「米中関係を責任を持って管理」することや、「競争が衝突へと変化することを回避」することに力を尽くしていると強調した。

王氏は「過去数年間、両国関係は波乱に満ちていた」と主張し、同盟国などとともに対中圧力を増している米側への不満をにじませた。米中関係の「鍵」として「相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィン(相互利益)」を挙げた。

米中両国は台湾問題などを巡って対立を激化させている一方で、協力可能な分野での連携強化に向けて意思疎通を保っている。

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