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米中の軍司令官がオンライン会談 南シナ海情勢を協議か 中国国防省発表

産経ニュース 2024年9月10日 12時32分

【北京=三塚聖平】中国国防省は10日、中国人民解放軍で南シナ海を管轄する南部戦区の呉亜男司令官と、米インド太平洋軍のパパロ司令官がオンライン会談を同日行ったと発表した。領有権を巡って中国とフィリピンとの対立が激化している南シナ海に関する情勢などについて協議した可能性がある。

中国国防省の発表は「関心を共有する問題についても深く意見交換した」と説明している。具体的な内容は明らかにしていない。

呉氏は南部戦区司令官に起用されたことが7月末に明らかになったばかり。パパロ氏も5月に着任した。

南シナ海情勢を巡っては米中間でも緊張が増している。中国の王毅共産党政治局員兼外相は8月下旬、訪中したサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に対し、「フィリピンが権益侵犯を行うことを支持、放任してはならない」と要求した。

米中両国は火種を多く抱えているが、政府高官らによる対話は積極化させている。9月上旬には商業や貿易に関する次官級作業部会を中国・天津で、気候変動対策の加速に向けた作業部会を北京で、それぞれ開いている。

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