【北京=三塚聖平】中国外務省の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は21日の記者会見で、トランプ米大統領が年内の訪中に意欲を示したことに対し、「意思疎通を保ち、協力を強化し、(意見の)不一致を適切に管理・コントロールすることを望む」と述べた。中国政府は、トランプ政権に対して意思疎通を行うよう呼び掛けている。
トランプ氏が、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から再離脱する大統領令に署名したことについて、郭氏は「懸念」を表明した。郭氏は「気候変動は全人類が直面する共通の課題だ」と強調した。
また、世界保健機関(WHO)脱退の大統領令に署名したことに関して、「WHOは世界の公衆衛生分野で権威ある専門的な国際機関だ」とWHOを擁護した。