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中国、福島原発周辺海水は放射性物質濃度に異常なしと分析 「汚染水」の呼称はやめず

産経ニュース 2025年1月22日 23時34分

【北京=三塚聖平】中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は22日、昨年10月に東京電力福島第1原発周辺で採取した海水を中国の研究機関が分析したところ、セシウムなど放射性物質の濃度に異常はなかったと伝えた。中国の専門家は1回のモニタリング結果は限界があるとし、「核汚染水」という呼称も変えていない。

これまでの各種のモニタリングデータと合わせると、これまでのところ処理水の海洋放出が関連海域の海洋生物に何らかの影響を与えたという形跡はなかったという。具体的なデータは国際原子力機関(IAEA)が取りまとめた後に発表する予定だとしている。

中国の専門家は「福島の核汚染水の海洋放出は前例がなく、日本側の一方的な行為は正当性、合理性がない」との見方を同紙に示した。

日中両政府は昨年9月、処理水海洋放出を機に中国政府が全面停止した日本産水産物の輸入再開に向け、IAEAの枠組みの下で試料の採取や分析への中国側の参加で合意していた。中国側は、規定に合致した日本産水産物の輸入を段階的に再開するとしている。

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