【北京=三塚聖平】中国共産党機関紙、人民日報は23日、国務院(政府)が洪磊(こう・らい)氏を外務次官補に任命したと伝えた。洪氏は中国外務省で2010年から16年に中国外交の発信役である報道官を務めている。
香港メディアなどによると洪氏は55歳。報道官を務めた後、在米シカゴ総領事館の総領事となり、19年から外国要人の受け入れなどを担う礼賓(儀典)局長を務めていた。
中国外交の発信役である報道官経験者では、華春瑩氏が報道官を兼務しながら21年に外務次官補、24年5月には外務次官に昇格している。秦剛氏は22年12月に外相に抜擢(ばってき)されたが、23年7月に同職を解かれている。