Infoseek 楽天

習近平氏、訪中の米大統領補佐官と会談 「互いの発展を好機に」連携意向も台湾など譲らず

産経ニュース 2024年8月29日 19時58分

【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は29日、訪中したサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と北京の人民大会堂で会談した。中国外務省によると、習氏は「混沌(こんとん)とした国際情勢に直面し、各国は分裂や対立ではなく団結と協力を必要としている」と発言。米側に「互いの発展を挑戦ではなくチャンスと捉えることを望む」と呼び掛けた。

会談で習氏は「中国と米国は2つの大国として歴史、国民、世界に責任を負わなければならない」と指摘。そのうえで米中両国が「世界平和の安定の源や、発展の推進装置になるべきだ」と訴えた。

また、習氏は米国との関係について「安定的で持続可能な発展に尽力するという目標は変わらない」と述べると同時に、「自らの主権、安全、発展の利益を固く守るという立場は変わらない」とも強調した。協力可能な分野で米国との連携を進める一方、台湾問題などでは一歩も譲歩しない姿勢を改めて示した。

この記事の関連ニュース