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クリミアの燃料施設で火災 ウクライナ「攻撃成功」と発表 継戦能力低下狙う

産経ニュース 2024年10月7日 20時25分

ロシアの実効支配下にあるウクライナ南部クリミア半島の南東部フェオドシアの燃料貯蔵施設で7日、大規模な火災が発生した。タス通信が伝えた。ウクライナ軍参謀本部は同日、燃料貯蔵施設を標的とした同国軍のミサイル部隊の攻撃が成功したと発表。同施設が露軍に燃料を供給していたほか、「石油製品の積み替え量でクリミア最大だった」と指摘した。

ウクライナ軍は過去数カ月間、露領内やクリミア半島の燃料貯蔵施設や弾薬庫などを標的としたドローン(無人機)攻撃を激化。露軍の兵站(へいたん)に打撃を与え、継戦能力を低下させる作戦だと説明している。

タス通信によると、今回の燃料貯蔵施設の火災を受け、地元当局は非常事態を宣言。一部の道路を通行止めにしたほか、周辺住民300人を避難させた。火災による死傷者はなかったとした。

露国防省は7日、同日未明までにクリミア上空などでウクライナ軍のドローン21機を撃墜したと主張した。ドローン攻撃と火災の関連は不明。

一方、前線の戦況を巡り、露国防省は7日、最激戦地であるウクライナ東部ドネツク州のポクロフスク方面の集落グロドフカを制圧したと主張した。露軍はウクライナ軍の重要防衛拠点の一角であるポクロフスクを制圧し、主目標とする同州全域の掌握につなげる狙いだとみられている。

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