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死んだ魚100トン、ギリシャ観光港に漂着 洪水で海に流れた淡水魚か 地元は悲鳴

産経ニュース 2024年8月30日 11時20分

ギリシャ中部の観光地ボロスに今週、数万尾の魚の死骸が漂着し、港や川を埋め尽くした。死骸は100トンを超え、市当局が回収に苦慮している。

ロイター通信などによると、魚は昨年秋に起きた洪水で、ボロス北西のカルラ湖から流出した淡水魚とみられている。湖は大雨によって増水した後、干ばつと猛暑で水面が縮小した。専門家は、川から海に押し出された魚が塩分にさらされて大量死し、ボロスに流れ着いたと指摘している。

当局はトロール網やブルドーザーによる回収作業を続けているが、日中の気温は30度に達し、魚の腐臭が市内にまん延している。観光客は激減し、地元経済が大打撃を受けている。

ボロスは多くの古代遺跡が残り、エーゲ海クルーズ観光の代表的な寄港地。世界遺産メテオラの修道院群に近く、各国から観光客が訪れる。

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