ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は17日、ウクライナ軍の越境攻撃下にある露西部クルスク州の戦況に関し、「ウクライナ軍に当初占領された1268平方キロの露領土のうち、63・2%に当たる801平方キロを奪還した」と主張した。今月初め以降に州内の4集落を奪還したとも発表し、露軍の反撃が進んでいることを強調した。
ウクライナは同州内の占領地域を維持する構えで、今後も戦闘が続きそうだ。
ウクライナ軍は昨年8月、クルスク州で電撃的な越境攻撃に着手。同月末までに州内の100集落と1300平方キロの露領土を占領したと発表していた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は越境攻撃の狙いについて、最激戦地の東部ドネツク州から露軍を引き離して戦況を改善することや、将来的な停戦交渉を見据え自国の立場を強化することだと説明している。