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パリ五輪開会式の余波収束せず 「最後の晩餐」連想の演出にキリスト教団体「愚弄」と反発

産経ニュース 2024年7月29日 10時40分

26日に行われたパリ五輪の開会式で、イエス・キリストと使徒たちとの最後の食事の場面を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」を連想させるパフォーマンスがあったことを巡り、キリスト教団体などから反発の声が上がっている。フランスのカトリック教会は「キリスト教に対する愚弄の場面を含んでいる」として遺憾の意を表明。開会式を巡っては、フランス革命で処刑された王妃マリー・アントワネットをモチーフにしたパフォーマンスに対しても批判が相次いでおり、〝余波〟が広がっている。

開会式での「祝祭」というセクションの中で、派手な女装のドラッグクイーンや、トランスジェンダーのモデルらが一堂に並び、「最後の晩餐」を彷彿(ほうふつ)させるパフォーマンスが演じられた。

英紙ガーディアン(電子版)によると、このパフォーマンスについて「世界中のカトリック教徒、キリスト教団体、保守派政治家の間で激しい怒りを引き起こしたため、大会組織委員会は謝罪を余儀なくされた」と報道。「いかなる宗教団体に対して敬意を欠く意図はなかった。(開会式は)コミュニティーの寛容さを称えることを試みた。不快な思いをされたとしたら、申し訳ない」とする組織委広報担当者のコメントを紹介した。

また、米放送局のFOXニュース(電子版)は「『最後の晩餐』を大げさに演出したことを受け、米国や世界の議員が開会式を非難している」と報じた。

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