ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は8日、首都キーウ(キエフ)を含む複数の都市に同日、露軍の大規模なミサイル攻撃があり、少なくとも市民27人が死亡し、100人以上が負傷したと明らかにした。訪問先のポーランドでの発言としてウクライナメディアが伝えた。各州当局などの発表によると、死者数は計36人に上った。
ゼレンスキー氏はこれに先立ち、交流サイト(SNS)への投稿で「露軍が40発以上のミサイルを発射した」と指摘。住宅やインフラ施設、小児科医院などが被害を受けたとした。死傷者が出ているとしてロシアを「テロリスト」と批判し、「プーチン(露大統領)が行っているのは殺人だ」と強調した。
ウクライナメディアによると、この攻撃によりキーウで少なくとも22人が死亡し、子供を含む70人超が負傷した。東部ドニエプロペトロフスク州クリブイリフでも10人が死亡、47人が負傷した。このほか同州の州都ドニプロで1人、ドネツク州ポクロフスクで3人が死亡したという。