ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍第４７独立機械化旅団のブリシチク報道官は１３日、露軍が東部ドネツク州の小都市ポクロフスクまで１５キロの距離に迫っていると明らかにした。同氏はポクロフスクが露軍の目下の「第１目標」だとする見方も示した。地元テレビでの発言をウクライナメディアが伝えた。
ブリシチク氏によると、ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃を受け、露軍はポクロフスク方面から一部部隊をクルスク州に転戦させたものの、主要戦力はなおポクロフスク方面にとどめているという。
ウクライナ軍事メディア「ディープステート」は１３日、露軍がポクロフスク方面の集落３カ所を制圧したと報告した。
ポクロフスクはロシアの実効支配下にある州都ドネツクの北西に位置。露軍はドネツク州で過去数カ月間、激戦地チャソフヤル方面に加え、ポクロフスク方面でも攻勢を強めてきた。露軍はチャソフヤルとポクロフスクを制圧し、全域の制圧を狙う同州の中心部方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。