ロシア外務省は28日、ウクライナ侵略に伴う米国の対露制裁など「反ロシア路線」への対抗措置として、新たに米国人92人のロシア入国を永久に禁じたと発表した。対象者には、米政府関係者や企業・金融関係者らのほか、米紙ウォールストリート・ジャーナルとニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストの記者ら20人以上が含まれた。
露外務省は入国禁止とした報道関係者について、ロシアや露軍に関する「フェイク」の拡散などに関与したと主張した。ロシアに批判的な報道を萎縮させる思惑だとみられる。企業・金融関係者らに関しては、ウクライナへの軍事支援に関与したためだとした。
ロシアはウクライナ侵略後、バイデン米大統領を含む米政府高官らに加え、日本政府や産経新聞を含む一部メディアの関係者らも入国禁止とした。（小野田雄一）