東欧の旧ソ連構成国モルドバで3日、大統領選(任期4年)の決選投票が始まった。2期目を目指す親欧米派のサンドゥ現大統領と、親ロシア派政党に支援された元検事総長、ストヤノグロ氏が争う。接戦になるとの観測が強い。4日までに大勢が判明する見通し。
モルドバでは親欧米派と親露派の政治勢力による政権交代が相次いできた。ストヤノグロ氏が勝利すれば、サンドゥ氏が進めてきた欧州統合路線を見直す可能性がある。
10月20日に実施された1回目の投票では、11人の候補者中、サンドゥ氏が得票率42・4%で首位となり、ストヤノグロ氏が26%で2位につけた。当選には過半数の得票が必要で、決着は決選投票に持ち越されていた。(小野田雄一)