【ロンドン=黒瀬悦成】英調査会社ユーガブが3日公表した世論調査によると、大衆迎合政治家のナイジェル・ファラージ氏率いる右派政党「リフォームUK」の支持率がスターマー首相率いる与党の労働党を上回り、初めて首位に立った。両党の支持率は、リフォームUKが先月末の調査から2ポイント増の25%、労働党は同3ポイント減の24%。昨年7月の総選挙で野党に転落した保守党は21%だった。
スターマー氏は総選挙で労働党を圧勝に導いたものの、経済再生に向けた増税政策が国民の反発を浴びるなどして人気が急速に低下している。
対するリフォームUKは厳格な移民政策などの主張で支持を広げている。ファラージ氏は世論調査の結果を受けて「英国は改革を望んでいる」と述べた。
ユーガブは調査結果について「誤差の範囲内だ」としているが、労働党と保守党に加え、リフォームUKによる三つどもえの争いの構図が一層鮮明になってきた。