ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は7日、最激戦地である東部ドネツク州の小都市トレツクを制圧したと主張した。トレツクは高台に位置する要衝で、昨年夏ごろから激戦が続いてきた。ウクライナ側は7日時点で同市の陥落を認めていない。露軍による同市制圧が事実であれば、露軍は主目標とする同州全域の制圧に一定の前進を果たすことになる。
露国防省は、トレツクの制圧により同市北西の小都市コンスタンチノフカの制圧に向けた条件が得られたほか、同州の主要都市クラマトルスク方面への進軍ルートを確保できると主張した。
トレツクではこれまで市街戦が続いてきた。米シンクタンク「戦争研究所」の7日付の戦況分析によると、市内の大部分は露軍の支配下に置かれていた。(小野田雄一)