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プーチン氏「BRICSは世界の多数派」 首脳会議で演説、欧米への対抗鮮明に

産経ニュース 2024年10月23日 20時10分

ロシアや中国など主要新興国でつくる「BRICS」首脳会議は23日、露中部カザンで全体会合を開いた。プーチン露大統領は冒頭演説で、現代世界が欧米一極集中でない「多極世界」の形成が進む激動の時代にあると指摘。新たな秩序による安定回復という「国際社会の多数派の願望」を体現しようとするBRICSこそが世界に要請されていると主張した。

プーチン氏は「さまざまな大陸、発展モデル、宗教、独自の文明と文化を代表する同志」であるBRICSが世界や地域の問題解決に寄与できるとも表明した。日米欧が主導する先進7カ国(G7)への対抗意識を改めて鮮明にした形だ。

全体会合では各国首脳がウクライナ情勢や中東情勢を協議。会合後、BRICSの拡大に向けた「パートナー国」資格の新設や、米ドル依存脱却を主眼とした国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」の代替システムの構築を目指す方針を盛り込んだ共同宣言が採択される見通しだ。「パートナー国」候補としては13カ国が挙がっているという。(小野田雄一)

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