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ゼレンスキー氏「北朝鮮兵が前線に復帰」 兵力不足解消へ新措置も ロイターに発言

産経ニュース 2025年2月8日 10時2分

ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は7日、ウクライナ軍が越境攻撃を行う露西部クルスク州の戦況に関し、ロシアが投入した北朝鮮兵が「数週間ぶり」に前線での戦闘を再開したと明らかにした。ロイター通信が同日、首都キーウ(キエフ)で行ったインタビューでの発言として伝えた。

クルスク州の北朝鮮兵を巡ってはここ数週間、損害拡大により前線から撤退し、再編成を行っているもようだと伝えられていた。ゼレンスキー氏は「クルスク州で6日にウクライナ軍が攻勢を行い、2・5キロ前進した」とも表明した。露国防省は6日、同州でのウクライナ軍の攻勢を撃退したと主張していた。

ゼレンスキー氏はまた、18~24歳の男性国民の軍への志願を促すため、ウクライナ政府が来週にも報酬面などでの「有利な募集条件」を提示すると明らかにした。

ウクライナでは現在、25歳未満の男性国民は自発的な志願を除いて軍に動員されていない。ただ、軍は過去3年間の戦闘で疲弊しており、24歳以下の志願兵を増やして兵力不足の解消につなげたい考えだとみられる。

トランプ米大統領がウクライナ支援の見返りに同国産レアアース(希土類)の供給を求める考えを示したことについて、ゼレンスキー氏は「共同での資源開発に異存はない」との立場を示した。

一方、ウクライナ外務省は7日、トランプ政権でウクライナ・ロシア担当特使を務めるケロッグ氏が、ドイツで14~16日に開かれるミュンヘン安全保障会議に出席した後、ウクライナを訪問すると発表した。現地メディアが伝えた。(小野田雄一)

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