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薬物漬けの妻、ネット募集の70人に性的暴行させる 「鬼畜」裁判にフランス中が注目

産経ニュース 2024年9月5日 9時53分

南フランスのアビニョンで2日、自分の妻(72)を薬物で眠らせ、インターネットで募った約70人に交代で性的暴行させていた被告(71)に対する裁判が始まった。被害者となった妻は「何が起きたのかを世間に知らせたい」として実名を出して公開裁判を要求し、全仏の注目を集めている。

ルモンド紙などによると、事件は夫妻が住んでいた南仏マザンで起きた。夫のドミニク・ペリコ被告は、妻ジゼルさんの夕食に薬物を混ぜて意識を失わせた後、マッチングアプリで知り合った他人を自宅に招いてレイプさせ、その様子をビデオで撮影していた。犯行は約10年間続いたとみられている。

被告は元技師で2020年、スーパーで女性客のスカートの中を隠し撮りした容疑で逮捕された。押収されたコンピューターから大量のビデオや写真が見つかり、今回の事件が発覚した。妻への犯行を認める一方、金銭受け取りは否定しているという。

捜査当局は、11年以降、性的暴行は90回以上にのぼり、約70人が加害者になったとみている。今回は、身元が判明した50被告が起訴された。年齢は20~70代。十数人は犯行を認める一方、「夫が『妻は同意している』と言った」「薬物を使った性行為を好むのだと思った」などとしてレイプを否定する被告もいるという。

妻は体調不良や下半身の腫れを訴えていたが、病院では暴行によるものと診断されなかった。レイプされたという記憶はなく、警察に告げられるまで、犯行には気付かなかった。現在は被告と離婚しており、裁判はサングラスをかけ、娘や息子と共に傍聴している。弁護人を通じて、「私には隠すことも、恥じることもない」との声明を出した。

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