4日に行われた英国の総選挙の背景などについて、英チャンネル4の政治部長を務めたジャーナリスト、エリノア・グッドマン氏に聞いた。
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保守党が歴史的な大敗で労働党に政権の座を譲ることになったのは、過去5年間の保守党政権の迷走ぶりに対する国民の怒りが高まっていたのが要因だ。
対する労働党は中道左派路線への転換で、保守党に愛想を尽かせた有権者の受け皿となる用意ができていた。保守党は指導部を一新して政権の奪還を目指すが、再び政権の座を狙えるようになるまでは期間を要する。労働党政権は10年~15年は続くだろう。
一方で、労働党のスターマー新首相に対する国民の関心は決して高くない。かつて同党のブレア首相が登場したときのような熱狂は一切ない。懸案の政策分野で実質的な成果を上げて国民の「変革」への期待に応えられるかどうかが政権の命運を左右する。
労働党政権が経済成長や公的医療保健制度改革などの公約を果たせず、保守党も態勢を立て直せずにいた場合、欧州諸国と同様にリフォームUKのような大衆迎合政党の台頭に道を開く事態も想定される。