ウクライナの首都キーウ(キエフ)など同国各地を標的としたロシア軍の8日のミサイル攻撃で、ウクライナメディアは10日、同国非常事態当局がキーウでの救出作業を完了し、子供5人を含む民間人33人の死亡と子供10人を含む121人の負傷を確認したと伝えた。東部ドニエプロペトロフスク州での死者11人を合わせ、8日のミサイル攻撃の死者は計44人となった。
この攻撃では、キーウの小児病院などにミサイルが着弾。ウクライナは意図的な攻撃だったと非難した。一方、ロシアはウクライナ軍の防空ミサイルの落下により病院が損傷したと一方的に主張している。
ロイター通信によると、国連ウクライナ人権監視団のベル団長は、ミサイル攻撃の映像や現場の状況から「病院は防空ミサイルではなく、直接攻撃により損壊した可能性が高い」とする見方を示した。