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東部ドネツク州でウクライナ軍劣勢 ポクロフスク陥落の恐れも「極めて困難」

産経ニュース 2024年9月2日 9時1分

ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は1日、「敵の主力攻撃の方面(でのウクライナ軍の戦況)は困難だ」と交流サイト(SNS)で表明した。ウクライナメディアは、シルスキー氏が言及したのは露軍との激戦が続く東部ドネツク州ポクロフスク方面に関してなのは明白だと指摘した。

ポクロフスク方面は露軍が全域の制圧を狙うドネツク州のウクライナ軍の防衛線の一角で、ウクライナ軍は劣勢だと伝えられている。同国のゼレンスキー大統領も最近、ポクロフスク方面の戦況が「極めて困難だ」と危機感を示していた。

米誌フォーブス(電子版)は8月31日、ポクロフスク陥落の恐れが高まっているとの見方を示した。

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)も9月1日、露軍がポクロフスクから約9キロの地点まで迫っていると伝えた。同紙はまた、ウクライナ軍が8月6日に着手した露西部クルスク州への越境攻撃で露軍がドネツク州の戦力をクルスク州防衛に回すと計算していたが、現時点でドネツク州での露軍の攻勢は弱まっていないとも指摘した。

一方、米シンクタンク「戦争研究所」は31日、露軍がポクロフスク方面に配置していた予備戦力の一部をクルスク州に転戦させた可能性があると指摘。「ウクライナ軍の越境攻撃は露軍の作戦全体に影響を与えている」と評価した。

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