【ロンドン＝黒瀬悦成】訪英中の木原稔防衛相は２４日、英南部ハンプシャー州で開かれているファンボロー国際航空ショーの会場で演説し、日英とイタリアによる次期戦闘機の共同開発について「インド太平洋の平和と安定に重要な計画だ」と述べ、「日本として総力を挙げて計画に取り組んでいく」と強調した。
木原氏は、日本の自動車が高品質かつ低価格で世界中に供給されていることや、新幹線が約６０年間にわたり死亡事故を起こすことなく運行を続けていることなどを引き合いに「日本の製造業は顧客の需要に応えて質の高い製品を適時に提供することで高い評価を得ている」と指摘した。
その上で、日英伊の戦闘機開発でも「日本として（部品などの）サプライチェーン（供給網）の強化などを通じ、計画に貢献していきたい」と語った。
また、３カ国による先端技術の集約と政府・企業間の連携、新技術の開発を進めることで「次期戦闘機の２０３５年配備に揺るぎない自信を抱いている」と改めて主張した。