バルト3国のラトビアと北欧スウェーデンを結ぶ海底通信ケーブルが26日、外部要因によって著しく損傷していることが分かった。ラトビア政府が同日発表した。スウェーデン当局が損傷に関与した疑いがある船舶1隻を拘束して捜査を始めた。ケーブルはラトビア国営放送が所有。同国のシリニャ首相はスウェーデンや北大西洋条約機構(NATO)と緊密に連携して対処すると述べた。バルト海では昨年11月以降、ロシアの破壊工作が疑われる海底の電力・通信ケーブルやパイプラインの損傷が相次ぎ、NATOが今月から監視と取り締まりの強化に向けた作戦を発動した。(オシフィエンチム 黒瀬悦成)