トランプ米大統領がロシアの侵略を受けるウクライナに支援の対価としてレアアース(希土類)の供給を求める考えを示したことについて、ウクライナ大統領府筋は、米国へのレアアース供給に先立ち、まずはウクライナの安全が保証されることが必要だと指摘した。ウクライナメディアが3日、伝えた。米国がウクライナの北大西洋条約機構(NATO加盟)を認めることなどを念頭に置いているとみられる。
ウクライナ大統領府筋はレアアース供給について、ウクライナの「戦勝計画の一部」だと説明。「ゼレンスキー大統領が昨年秋にトランプ氏と会談した際に提案した」と明らかにした。ゼレンスキー氏はまた、ウクライナのレアアースがロシアの手に渡るのを防ぐべきだとの考えも伝えたという。(小野田雄一)