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アゼルバイジャンで前倒し議会選 ナゴルノカラバフ奪還で30年ぶり全土で投票

産経ニュース 2024年9月1日 17時0分

南カフカス地方の旧ソ連構成国アゼルバイジャンで1日、前倒し議会選(定数125、任期5年)の投票が始まった。同国は今回の議会選で、約30年間にわたり隣国アルメニアに実効支配され、昨年秋の軍事作戦で奪還したナゴルノカラバフ地域にも投票所を設置し、施政権の回復を内外に誇示した。

アゼルバイジャンのメディアによると、全土で選挙が実施されるのは30年ぶり。全体の有権者数は約640万人で、ナゴルノカラバフなどアルメニアから奪還した地域の有権者数は4万2千人。奪還地域への再定住を進めるアゼルバイジャン政府の方針を示した。

議会選は当初、今年11月に予定されていたが、アゼルバイジャンは同月に国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)を主催することから、前倒しされた。

議会選では、2月の大統領選で5選を果たしたアリエフ大統領の与党「新アゼルバイジャン」が過半数の議席を維持すると予測されている。2日にも大勢が判明する見通しだ。(小野田雄一)

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