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ウクライナ各地で子供含む20人死亡 ロシア軍が大規模攻撃 ゼレンスキー氏「テロ」と非難

産経ニュース 2025年2月2日 18時29分

ロシアによるウクライナ侵略で、1月31日夜~2月1日未明にかけ、ウクライナ各地が露軍の大規模なミサイル・ドローン(無人機)攻撃を受けた。ウクライナ非常事態当局などによると、中部ポルタワでは集合住宅がミサイルの着弾により倒壊し、子供2人を含む少なくとも12人が死亡、十数人が負傷した。北部スムイ州では巡回中の警察官3人が死亡したほか、東部ハリコフ州でも1人が死亡した。

ウクライナ空軍は、露軍がこの攻撃でミサイル42発とドローン123発を発射したと発表。多数を撃墜したものの、一部が着弾し、民間住宅や重要インフラなどが損傷を受けたとした。ウクライナのゼレンスキー大統領は「テロだ」とロシアを非難するとともに、防空能力の強化に向けた支援を国際社会に求めた。

1日夕にはまた、ウクライナ軍が越境攻撃により占領した露西部クルスク州の小都市スジャの寄宿学校も露軍の空爆を受けた。ウクライナ軍参謀本部などによると、避難準備のため寄宿学校に集まっていた地元住民ら90人以上が一時がれきに閉じ込められた。80人以上が救助されたが、少なくとも4人が死亡した。

前線の戦況を巡り、露国防省は1日、露軍が全域の制圧を狙う最激戦地であるウクライナ東部ドネツク州の集落クリムスコエを新たに制圧したと主張した。

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