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パリ五輪開会式、トランプ前米大統領「汚辱だ」と演出を批判 キリスト教保守派を意識か

産経ニュース 2024年7月30日 18時53分

米大統領選の共和党候補、トランプ前米大統領は29日、米FOXニュースのトーク番組に出演し、パリ五輪開会式について「汚辱だ」と批判した。イエス・キリストと使徒たちの「最後の晩餐(ばんさん)」を想起させる演出を指した発言。支持基盤であるキリスト教保守派を意識したとみられる。

トランプ氏は、キャスターからこの演出への感想を問われ、「あれはひどかった」と述べた。もし大統領に就任したら、2028年の米ロサンゼルス五輪ではどう対応するかと尋ねられると、「最後の晩餐は、あの夜(開会式)に彼らが表現したようにはしない。私は心の広い人間だが、彼らがやったことは汚辱だ」と強調した。

開会式では、レオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐」に似た構図で、冠を被った女性とともに派手な女装のドラァグクイーンが食卓につく場面があった。フランスのカトリック教会は「キリスト教に対する愚弄(ぐろう)」があったとして、遺憾の意を表明している。

この場面は、米国でも反響が大きい。共和党ではジョンソン下院議長、ミシシッピ州のリーブス知事がSNSで演出を相次いで批判した。米国では11月、大統領選とともに上下両院選が行われる。(三井美奈)

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