イタリア政府は28日、来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博の会場で建設中の同国パビリオンの内部を報道陣に公開した。3階建て、延べ床面積3千平方メートルの建物は現在、木造の骨組みが組み上がった段階で、今後内装工事などが本格化する。理想都市をイメージし、屋上庭園なども設置される計画で、開放的な空間が来場者を楽しませてくれそうだ。
パビリオンにはイタリアの歴史などを紹介するシアターや、古代の彫刻などが設置される広場が整備される。
内部ではローマ教皇庁(バチカン)も展示を行い、そのなかでイタリア絵画の巨匠、カラバッジョ(1571~1610年)の代表作「キリストの埋葬」が出展される。
本体と内装を同時並行で建設するといい、基本的な展示の設置などと合わせ、3月中には完成する見通しという。
この日は庭園が整備される屋上も公開された。大屋根(リング)にも近接しており、担当者は「庭園のイベントをリングから観覧することもできる」と語っていた。(黒川信雄)