パリ五輪の２６日の開幕を前に２１日、フランスのダルマナン内相が仏公共放送に出演した。大会の治安対策で、脅威になる恐れがあるとして、計４３５５人を排除したと明らかにした。
ダルマナン氏は過去１年で、大会ボランティアや民間警備員、ジャーナリスト、選手やコーチなど約１００万人の身元を調べたと説明した。４３５５人を排除したのは「大会に干渉する危険、外国のスパイ、極右・極左やイスラム教徒で過激化の兆候があること、犯罪歴があること」が理由になったと述べた。
仏メディアによると、外国の干渉につながる恐れがあるとして排除されたのは８８０人。国外退去命令の対象だった外国人は３６０人にのぼった。過激派として排除されたイスラム教徒は２６０人、極左は１８６人、極右は９６人だった。内務省筋の情報だとしている。