ルーマニア北部の厳寒の山岳地帯で6日、ウクライナから逃れてきた男性が子猫とともに救助された。AP通信が報じた。
救助されたのはウラジスラフ・ドゥダさん(28)。ウクライナ東部ハルキウ州に住んでいたが、徴兵を逃れてルーマニアに越境。カルパティア山脈の深い峡谷で遭難した。救助隊が発見した際、気温は氷点下10度だった。
隊員がドゥダさんの上着のファスナーを開けると子猫がいた。ドゥダさんは低体温症になっていたが、隊員の問い掛けに「猫が生きているので幸せです」と話したという。救助隊の幹部はAP通信に「猫が温めたので彼は命を救われた」と語った。
猫は生後数カ月の雄で、名前はピーチ。栄養失調になっていたが、獣医の治療を受けて回復に向かっているという。