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故エリザベス女王は「骨肉腫だった」 ジョンソン元英首相が回顧録で「暴露」

産経ニュース 2024年10月11日 8時31分

【ロンドン=黒瀬悦成】ジョンソン元英首相は10日出版された回顧録で、2022年に死去したエリザベス女王が亡くなる前に骨肉腫を患っていたと指摘した。女王の死因について、直接知り得る立場にあった者が公的に言及するのは初めて。歴代の英首相経験者は女王との交流に関して詳細を明かさないのが慣例とされ、ジョンソン氏の「証言」は物議を醸している。

英王室の発表によると、女王は「老衰」で死亡したとされるが、実際の死因については現在も憶測が飛び交っている。

回顧録によると、ジョンソン氏は女王が死去する2日前の22年9月6日、辞任のあいさつのため女王が滞在するスコットランドのバルモラル城を訪れた。

面会の直前、同氏は女王の秘書官から女王の容体が夏から思わしくないと伝えられた。同氏は「女王が1年以上前から骨肉腫の一種に罹患(りかん)していることを知っていた」とし、「医師団が女王の健康が突然悪化してもおかしくないと懸念していた」と振り返った。

女王の様子については「女王は青ざめ、いつもより前かがみになっていた。手と手首には点滴か注射によるものとみられる濃いあざがあった」という。

一方で、彼女の精神は病気に打ちひしがれている様子は全くなく、「会話の途中で時折、いつもの美しく輝くような笑顔を浮かべた」と記した。

王室は回顧録の内容に関し「コメントしない」としている。

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