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ロシア軍の空爆で1人死亡、42人負傷 ゼレンスキー氏、露国内攻撃の許可改めて要請

産経ニュース 2024年9月16日 6時25分

ロシアの侵略を受けるウクライナ東部ハリコフ州の州都ハリコフ市の高層住宅に15日、露軍の誘導爆弾が着弾し、建物の一部が崩壊して火災が発生した。この空爆で少なくとも市民1人が死亡、子供4人を含む42人が負傷した。ハリコフ市のテレホフ市長が交流サイト(SNS)で発表した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は15日のビデオ声明で、露軍によるこうした被害を防ぐためには、誘導爆弾を投下する露軍航空機やその基地を破壊する必要があると指摘。欧米諸国に対し、供与した長距離ミサイルによる露国内攻撃を許可するよう改めて求めた。

ゼレンスキー氏は15日に公開された米CNNテレビのインタビューでも「露軍機はウクライナ東部だけで毎月4千発の誘導爆弾を投下している」と表明。「米国が供与ミサイルによる露国内攻撃を許可すれば、他の支援国も同調する」との考えを示し、米国の許可が不可欠だと訴えた。

一方、米ブルームバーグ通信は15日、英国のスターマー首相が16日にイタリアのメローニ首相と会談し、供与ミサイルによる露国内攻撃の許可問題を協議すると伝えた。スターマー氏は露国内攻撃の許可に前向きだとされ、米国などにも許可を働きかけている。米国やドイツなどはロシアとの直接衝突に発展する恐れを懸念し、許可に慎重な姿勢を崩していない。

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