【ニューヨーク＝本間英士】国連のグテレス事務総長は15日、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意を歓迎する声明をニューヨークの国連本部で読み上げ、「この合意は重要な第一歩となる」と意義を強調した。その上で、「今はこの紛争で引き起こされた甚大な苦しみを和らげることが最優先事項だ」と語った。
グテレス氏は米国などの仲介で停戦が合意したことについて、「外交的解決を見いだすという決意が突破口となった」と評価。現在のガザは「壊滅的な人道的状況」にあるとし、「国連は停戦合意の履行を支援し、人道支援の提供を拡大する用意がある」と述べた。
一方で、恒久的な平和と安定の実現には「パレスチナ自治区の一体性や結束の維持が必要」と言明。イスラエルによる占領を牽制（けんせい）した。