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トランプ米政権、ウクライナ戦争終結案を今月中旬にも公表か ケロッグ特使がキーウ訪問へ

産経ニュース 2025年2月6日 8時52分

ロシアによるウクライナ侵略で、米ブルームバーグ通信は5日、消息筋の話として、トランプ米政権でウクライナ・ロシア担当特使を務めるケロッグ氏が、14~16日にドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議でウクライナ戦争の終結に向けた「青写真」を発表する予定だと伝えた。内容の詳細やどのような形式で発表されるかは不明だとしている。

ケロッグ氏自身も5日、ミュンヘン安全保障会議への出席を「うれしく思う」とX(旧ツイッター)に投稿。「ウクライナでの血生臭く、犠牲の大きい戦争を終わらせるという目標について話せることを楽しみにしている」と表明した。

一方、ウクライナメディアは5日、消息筋の話として、ケロッグ氏が20日にもウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問する予定だと報じた。訪問が実現すれば、ゼレンスキー大統領と会談する可能性が高い。

トランプ米大統領はウクライナ戦争の早期終結を公約の一つに掲げて大統領選に勝利。ただ、現時点で戦争終結に向けた計画の全体像は示していない。トランプ政権はロシア・ウクライナ両国に妥協を求める方針だとされるものの、専門家の間では、両国の見解相違は大きく、米国が介入しても停戦は容易ではないとの観測が強い。

ロシアは停戦条件として、ウクライナの永続的なNATO(北大西洋条約機構)加盟の否定や、一部が露軍の占領下にあるウクライナ東・南部4州全域のロシアへの割譲などを要求。これに対し、ウクライナはNATOによる自国の安全の保証などを求めている。(小野田雄一)

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