【ソウル=桜井紀雄】韓国南部、釜山(プサン)近郊の金海(キムヘ)国際空港で28日午後10時25分ごろ(日本時間同)、離陸準備をしていた香港行き「エアプサン」の旅客機で火災が発生し、乗客乗員計176人が緊急脱出した。聯合ニュースが報じた。脱出中に2人が軽傷を負った。
火は尾翼付近の内部から発生し、機体全体に燃え広がった。消防が消火を進め、約1時間後に鎮火した。乗客170人と乗員6人は緊急脱出用のスライドを使って脱出した。機体はエアバス321型機。当局が出火原因を調べる。
乗客に日本人がいたかは不明。韓国は旧正月の連休中で、海外旅行に向かう人々が大勢、空港を利用していた。
韓国では、南西部の務安(ムアン)国際空港で昨年12月29日、滑走路に胴体着陸したチェジュ航空機が滑走路先の構造物に激突し、179人が死亡する事故が起きたばかり。