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ロシア入りした北朝鮮兵力3千人に 韓国情報機関分析「戦線投入時は多数の死傷者」

産経ニュース 2024年10月23日 19時34分

【ソウル=桜井紀雄】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は23日、ウクライナへの侵略戦争に参戦するため、ロシア入りした北朝鮮の朝鮮人民軍の兵力が計3千人余りになったとの情報を明らかにした。趙太庸(チョ・テヨン)国情院長から報告を受けた与野党議員が記者団に発表した。国情院は、12月ごろには北朝鮮からの派兵総数が1万余りに達するとの見通しを示した。

国情院は18日、特殊部隊の将兵ら約1500人が8~13日に露海軍の艦艇で露極東地域に移ったと発表していた。新たに約1500人のロシア入りが確認された。将兵らはロシア内の複数の施設に分かれて適応訓練を受けており、現段階ではまだ戦線に投入されていないと国情院はみている。

北朝鮮の兵士らは士気が高く、体力に長じているが、無人機攻撃など現代戦に対する理解が不足し、戦線投入時には死傷者が多数出るとの露側教官の見方も報告した。

北朝鮮国内では今回の派兵に関して厳しい情報統制を敷いているが、噂も広がり始めているという。派兵部隊に選抜された兵士らの家族を通じて情報が拡散しないよう、家族らを隔離する動きもあるという。

露朝は6月に有事の際の軍事援助を盛り込んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」に両国首脳が署名した後、派兵を巡る具体的協議に入ったと国情院は分析している。

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