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「Kシルクロード」で増えるキリル文字 〝カレイスキー〟の不思議な縁 ソウルからヨボセヨ

産経ニュース 2024年7月6日 7時0分

ソウルの東大門市場近くにロシアのキリル文字で書かれた看板が散見される〝ロシア通り〟みたいなところがある。当初は雑貨など買い付けのロシア人出入りの商店や食堂で始まったのだが、近年は中央アジア系が目立つ。先日、邦人ビジネスマンとの飲み会がそこであり、ウズベキスタン系の「サマルカンド」なるレストランで盛り上がった。

イスラム系なので酒は出ない。何とか持ち込みを許してもらい、幹事が近くのスーパーから買ってきたのがウクライナ産のビールだったため「ガンガン飲んであげようよ」などと話題はいっそうはずんだ。

旧ソ連圏の中央アジアには、「日本の味方になるから危険だ」として第二次大戦中、極東・沿海州から強制移住させられたカレイスキーと呼ばれる韓国人の子孫が住んでいる。近年、出稼ぎや留学で韓国にたくさんやってくるようになり、東大門市場付近でも中央アジア系の顔が増えた。

飲み会のころ、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は自らが提唱した「Kシルクロード」構想に基づき、トルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタンを歴訪した。韓国は何でもKを付けたがるが、中央アジアでの〝カレイスキー〟の縁も活用した経済協力推進というわけだ。飲み会メンバーからはこの地域での自らのウラン鉱開発ビジネス体験も披露された。(黒田勝弘)

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