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北朝鮮軍人が徒歩で南北軍事境界線越え亡命 拡声器放送の効果か、軍服を着た20代

産経ニュース 2024年8月20日 17時3分

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の軍人1人が20日未明、北朝鮮と韓国にまたがる日本海側の江原道高城地域の南北軍事境界線を徒歩で越え、韓国軍に身柄を確保されたことが分かった。韓国メディアが伝えた。軍人は軍服を着た20代で、下士官とみられる。亡命の意思を示しているという。

韓国軍は、軍人が小道を通って南下するのを捕捉、追跡して「正常な誘導作戦により身柄を確保した」と説明した。

北朝鮮は春以降、軍事境界線北側の非武装地帯(DMZ)で多数の兵士を動員。劣悪な環境下で地雷埋設や樹木の伐採作業を続けさせてきた。

韓国軍は6月、DMZ付近で拡声器を使った対北宣伝放送を約6年ぶりに再開。北朝鮮側で地雷の爆発事故が頻発して多数の死傷者が出ているといった、北朝鮮の将兵らの動揺を誘う放送を続けてきた。韓国当局は、越境した軍人の身元を調べるとともに放送の影響についても聴取する。

今月8日には、北朝鮮の住民1人が朝鮮半島西側の漢江河口の南北中立水域を越えて韓国に亡命していた。

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