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中韓外務次官が戦略対話、露朝軍事協力への対応では議論深まらず

産経ニュース 2024年7月24日 19時6分

【ソウル=桜井紀雄】韓国と中国は24日、外務次官による「戦略対話」をソウルで開いた。韓国外務省によると、両国は経済・通商分野での協力や人的交流を一層拡大、深化させていく方針を確認した。北朝鮮問題や日中韓3カ国による協力、ウクライナ情勢を巡っても意見を交わした。

外務次官による戦略対話は2021年12月にオンライン形式で行って以来。韓国から外務省の金烘均(キム・ホンギュン)第1次官が、中国から馬朝旭外務次官が出席した。

金氏は、北朝鮮がロシアと軍事協力を強めている現状について懸念を伝え、中国が朝鮮半島情勢の安定や非核化で建設的な役割を担うよう求めた。馬氏は、朝鮮半島問題の解決に向けて建設的な役割を果たすと応じながらも、中国の朝鮮半島政策に変わりはない点を強調した。中国側は従来の立場の表明にとどまっており、露朝問題を巡る議論は深まらなかったもようだ。

金氏は、北朝鮮から中国に逃れた脱北者の保護に関しても中国に協力を促した。中国で拘束された脱北者が多数、北朝鮮へ強制送還されたとされ、韓国は中国に懸念を伝えていた。

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