【ソウル=桜井紀雄】韓国の世論調査会社、韓国ギャラップは1日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の支持率が前週より1ポイント下落し、19%になったと発表した。2022年の就任後、この調査で尹氏の支持率が20%を割り込むのは初めて。日本との協力を重視する尹氏に対し、野党は「親日屈辱外交」だと攻撃しており、支持率のさらなる低下が対日外交にも影響を及ぼす可能性がある。
不支持率は2ポイント上昇し、就任後最も高い72%となった。保守系与党「国民の力」の支持層でも支持と不支持が44%で並んだ。
支持しない理由として「金建希(キム・ゴンヒ)夫人を巡る問題」を挙げる人が最も多かった。大統領夫人の金氏については知人から高級ブランドバッグを受け取ったといった不正疑惑が浮上し、対応を巡って尹氏と与党の韓東勲(ハン・ドンフン)代表の確執も表面化した。こうした内輪もめが支持離れを招いたとされる。