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金正恩氏、240ミリ砲試験発射を視察 ロシアへの砲弾供与は600万発分に相当

産経ニュース 2024年8月28日 11時31分

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮メディアは28日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が27日に240ミリ口径の放射砲(多連装ロケット砲)の試験発射を視察したと報じた。誘導技術や破壊力を向上させた改良型で、韓国のソウル首都圏を狙う兵器とされる。

北朝鮮は2月に240ミリの誘導放射砲弾を開発したと発表。5月にはこの砲弾を用いた更新型の放射砲に「自動射撃総合指揮システム」を導入したとし、2024~26年に部隊配備する計画を公表した。実戦配備が進むとみられ、韓国への脅威が増すことになる。

韓国メディアは、今回の試験発射はロシアへの供給を念頭に置いたものとの見方を伝えた。ロシアは対ウクライナ侵略戦に北朝鮮製砲弾を大量に投入してきたとされる。

韓国国防省が国会議員に提出した資料によると、北朝鮮は22年半ばから約2年間にコンテナ1万3000個以上をロシアに向けて送ったという。積み荷を全て152ミリ砲弾だと仮定した場合、約600万発分に相当する。

一方、ロシアの専門家代表団を率いて訪朝しているチェクショフ産業貿易次官が27日、北朝鮮の尹正浩(ユン・ジョンホ)対外経済相と会談し、経済協力の深化、発展について協議した。金徳訓(キム・ドククン)首相とも面談した。

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