Infoseek 楽天

北朝鮮が短距離弾道ミサイル複数発射、日本のEEZ外に落下 政府が厳重抗議

産経ニュース 2024年9月12日 8時42分

北朝鮮は12日午前7時10分から同14分ごろ(日本時間同)にかけ、首都平壌付近から北東方向の日本海に向けて複数発の弾道ミサイルを発射した。日韓両政府が明らかにした。韓国軍は短距離弾道ミサイルだったと分析。日本の防衛省によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したもようだ。航空機や船舶などへの被害は確認されていない。

北朝鮮による弾道ミサイル発射は7月1日以来。日本政府は発射が国連安全保障理事会決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題だとして、北朝鮮に厳重に抗議し、強く非難した。

防衛省によると、発射されたミサイルのうち、少なくとも2発は最高高度約100キロで350キロを超えて飛翔(ひしょう)した。韓国軍は飛距離が約360キロだったとしている。韓国軍はミサイル情報について日米当局と「緊密に共有している」と強調した。

北朝鮮は7月末に中朝国境地域が甚大な洪水被害に見舞われたことを受け、多数の朝鮮人民軍部隊を復旧作業に投入してきた。こうした状況下でも核・ミサイルの開発や訓練を優先的に続けていく姿勢を誇示した形だ。

金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は、建国76年に当たる9日に演説で「核の力を不断に強化していく」と表明。核兵器の増産政策を貫徹する方針を示していた。(小沢慶太、ソウル 桜井紀雄)

この記事の関連ニュース