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北朝鮮が「国境」部隊へ新型ミサイル発射台250両 金正恩氏「対米対決」表明

産経ニュース 2024年8月5日 17時30分

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮メディアは5日、新型戦術弾道ミサイルの移動式発射台250両を韓国との「国境」付近の前線部隊に引き渡す式典が4日、平壌で開かれたと伝えた。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が演説し、対米路線について「対話も選択になり得る」と述べつつ、「徹底的に備えるべきは対決」であり「対米政策の基調だ」と表明した。

金氏は、早期に「より向上したレベルの核戦力体制を備える」とも主張した。

金氏は、韓国を同一民族ではない「第一の敵対国」と定めて平和統一を放棄し、米韓との対決姿勢を打ち出している。南北軍事境界線を「国境」と表現した上で、韓国を射程に収める核弾頭を搭載可能な兵器の増強を誇示し、より対決色を鮮明にした形だ。

11月の米大統領選の結果にかかわらず、核・ミサイル開発では譲歩しない立場を強調する狙いもありそうだ。金氏は「米国はわれわれの子孫も代を継いで相手にすることになる敵対的国家だ」とも述べた。

式典には金氏の娘も出席。兵器の引き渡しを受けた「国境第一線部隊」などによるパレードも実施された。

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