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韓国メディア速報「民族学校が奇跡」 韓国系の京都国際が頂点、甲子園に響く韓国語校歌

産経ニュース 2024年8月23日 17時44分

23日、全国高校野球選手権大会決勝で延長戦の激闘を制し頂点に立った京都国際は在日韓国人学校が前身で、甲子園球場では試合後、異例となる韓国語の校歌が響いた。韓国メディアも高い関心を示し、聯合ニュースは「民族学校が奇跡の歴史を刻んだ」と速報。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はフェイスブックに「在日同胞に誇りと勇気を与えた」と優勝を祝うメッセージを投稿した。

京都国際は昭和22年に京都朝鮮中として創立し、その後、韓国政府認可の民族学校となった。平成15年に日本の学校教育法上の認可を受け、翌年に現在の校名に変更された。韓国メディアによると、現在は韓国系の生徒が全体の約3割を占める。

韓国メディアは同校を、両国国民から声援を受ける「韓日友好の象徴」(中央日報)として大々的に報道。韓国外務省はこの日の試合後、「両国の友情の架け橋」として同校の優勝を祝う趙兌烈(チョ・テヨル)外相のメッセージをX(旧ツイッター)に投稿した。

一方、毎試合後の同校の校歌斉唱では、NHKが放映した歌詞の字幕が議論を呼んだ。「東海渡りし 大和の地は」の歌いだしで、日本語訳では「東海」を「東の海」に変更。翻訳は「学校から提出された」との注釈を表示した。韓国が日本海の呼称を「東海」に変更するよう国際社会に訴える中、校歌が政治問題化するのを回避する狙いだったとみられる。

韓国主要紙、朝鮮日報はコラムで、日本関連の表現に対し過度に敏感な反応が生じる韓国公共放送と比較。校歌斉唱の中継を通じて「日本社会で非難の声が巻き起こったとか、NHKに抗議が殺到したとかいう話は聞いていない」と指摘した。(時吉達也)

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