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韓国政府式典を主要団体や野党が大挙ボイコット 「親日」論争で深まる分断

産経ニュース 2024年8月15日 19時26分

韓国政府が15日に開いた日本の朝鮮半島統治からの解放記念日「光復節」の式典で、独立運動家の子孫らでつくる「光復会」など主要関連団体や野党議員が大挙、出席を拒否する異例の事態が起きた。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が独立運動の資料を保存する独立記念館の館長に「親日的」な人物を任命したと反発したものだが、「親日」や「反日」を巡る韓国社会の対立の根深さが改めて浮き彫りとなった。

光復会などは15日、別途式典を開いた。政府式典では光復会会長、大統領の順で演説するのが恒例となっており、極めて異例の〝分断〟開催となった。同会の李鍾賛(イ・ジョンチャン)会長は「親日史観に染まった低劣な歴史認識が幅を利かせている」と尹政権の人事を非難した。

最大野党「共に民主党」など野党関係者も光復会側の式典に列席した。同党の李在明(イ・ジェミョン)前代表は15日、フェイスブックで「日本の歴史歪曲(わいきょく)に加担ばかりしている」と韓国側が朝鮮半島出身者を強制労働させたと主張する「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録に同意した尹政権を批判。「尹政権の屈従外交と親日の歩みを止めることに全力を尽くす」と強調した。(ソウル 桜井紀雄)

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